システムエンジニアの仕事は、顧客から発注を受け、それに見合った形のシステムの構築を行って顧客に提供し、さらにその保守・管理も行うといったものです。
極論を言えば、顧客から言われた通りのシステムを作り、それが万全に稼動する状態で監視していれば務まるため、顧客がどのような商品やサービスを提供しているのかを知る必要が無い場合も少なくありません。

しかし、金融関連のシステム構築は、そうした様相からは大きくかけ離れています。金融の情報処理システムはお金という数字を直接的にやり取りする、言わば業界の中枢とも呼べる部分を担うものであるため、それを構築するシステムエンジニアは「単にシステムだけ構築していれば良い」といった狭い責任の範囲に収まるものではありません。
当然その業務はCIOと言われるIT戦略策定の根幹であるシステム構築だけに留まらず、CEO(事業戦略策定)やCOO(オペレーション戦略策定)にまで関与していくことになります。

近年では金融のシステムエンジニアが携わるこの三分野は急速に融合しつつあり、意思決定に関しても共通化が図られてきているのが現状です。つまり、エンジニアであろうとも事業の深い部分にまでタッチすることになりますが、まさにエンジニアとしてやりがいを感じてで働きたいと考えているような人にとっては、うってつけの職場であることは間違いありません。
今後もより発展していくことが期待されているため、まさに将来性は良いと言えるでしょう。